手術室にて
腹腔鏡下での、子宮全摘・両側卵管切除手術。
話は前後しますが、手術室でのあらましを記します。
手術室へは徒歩で入る。
クロックスを脱いで自分で手術台に上がる。
(ストレッチャーで運ばれちゃうような医療ドラマとはだいぶ違って、緊張感がうすれました
)
手術台は以外に狭い?
中肉中背のワタシでも、かなりのジャストサイズ。
転げ落ちないか心配だなあと思ったら、
手術中は手足を固定するんだって。
腹腔鏡を入れるためにお腹をふくらます炭酸ガスが冷たいので、
低体温予防に手術台は温めてある。
助手をするという女医さんがニコニコと声をかけてくれました。
いや、本当は昨日のうちに挨拶に来てくれてはいるのだけれど、
何しろ昨日から病棟看護師に麻酔科医に手術室看護師…と入れ代わり立ち代わり、
しかも帽子にマスクでもはやよくわからない。
前準備がまだまだあるせいか、執刀医の姿は見えない。
そういえば、手術室には音楽がかかっているとかいうけれど、
そんなのなかったような気がする。
手術台に乗ると、手術着を剥ぎ取られます。
このためか、手術着の前身頃と後身頃はスナップボタンですぐ分解する仕組み。
タオルケットをかけられて前をブチッと取り、
背中を浮かせた隙に後ろを引き抜く。
おパンツも脱がされて、タオルケットの下はスッポンぽん。
手術するのはお腹だけど、全裸なのね。
看護師さんが酸素マスクを顔に乗せて、
(なぜかきちんと嵌めずに乗せるだけ)
酸素貯めてね~
などと言う。なので一生懸命に深呼吸。
この辺の工程は、複数人が寄ってたかってあっという間。
で、いろいろ不安な麻酔がかかり……
変な日本語ですが、敢えて言うと。
一瞬後は3時間半後でした。
事前に聞いた手術の手順は……
喉に挿管して人工呼吸。
尿道に管を入れて導尿。
足は分娩台や内診台と同様に、開いて上げる。
で、臍とその下3箇所に穴を開け、
お腹に炭酸ガスを入れて膨らまし、
臍から入れたカメラでモニターを見ながら、
3箇所の穴から器具を入れて手術……
しかし、当たり前ですが、
タイムスリップしたように何も覚えていません。
名前を呼ばれて目を開けると、
一瞬前と同じ手術室の風景。
口に管は入ってないけど、膀胱には管が入ってる。
はて、本当に手術は終わったのか?
しかし、取ったもの見ますか~と言われて横を向くと、
ぐちゃっとしてでろんとした我が子宮ちゃんとご対面。
……なんなモツみたいだ。
いや、内臓だからモツそのものか。コブクロか。
なんで人って、こういうときにこういうどーでもいいアホなこと考えるんでしようね?
↑そんなのは私だけか。
それにしても一瞬で下げられちゃって、
どこがどうなって筋腫はどれだとか、
もっと見たかったよなあ。
でもそんなことを口に出す元気もなく、
意識はあれどほとんど身体感覚のないまま、
ベッドに移され、あっという間に運ばれちゃう。
ベッドに移されるときの持ち上げられる感覚とか、
エレベーターに乗る時のガタガタとか、
朧げに覚えてるくらいかな。
それもなんだかトビトビで、
はっきりしたのは部屋に着いてから。
部屋に帰ると付き添いの母と叔母がいて、
先生から説明をきいて摘出物を見せてもらったらしく、
かなりコーフンした様子。
凄い大変な手術だったねえ~
きれいな子宮だったねえ!
ビー玉みたいにまあるい筋腫が、子宮のど真ん中に!!
と何度も言ってるのを聞きました。
そしていつの間に帰って行ったのか、
再度気がつけば大勢の看護師さんが取り囲んで世話してくれている。
あとで先生が「長い手術でしたね」と言いましたが、
本人にとってはたった一瞬にしか思えない、
不思議な時間があっという間に終わったのでした。

まだまだつづく。
話は前後しますが、手術室でのあらましを記します。
手術室へは徒歩で入る。
クロックスを脱いで自分で手術台に上がる。
(ストレッチャーで運ばれちゃうような医療ドラマとはだいぶ違って、緊張感がうすれました

手術台は以外に狭い?
中肉中背のワタシでも、かなりのジャストサイズ。
転げ落ちないか心配だなあと思ったら、
手術中は手足を固定するんだって。
腹腔鏡を入れるためにお腹をふくらます炭酸ガスが冷たいので、
低体温予防に手術台は温めてある。
助手をするという女医さんがニコニコと声をかけてくれました。
いや、本当は昨日のうちに挨拶に来てくれてはいるのだけれど、
何しろ昨日から病棟看護師に麻酔科医に手術室看護師…と入れ代わり立ち代わり、
しかも帽子にマスクでもはやよくわからない。
前準備がまだまだあるせいか、執刀医の姿は見えない。
そういえば、手術室には音楽がかかっているとかいうけれど、
そんなのなかったような気がする。
手術台に乗ると、手術着を剥ぎ取られます。
このためか、手術着の前身頃と後身頃はスナップボタンですぐ分解する仕組み。
タオルケットをかけられて前をブチッと取り、
背中を浮かせた隙に後ろを引き抜く。
おパンツも脱がされて、タオルケットの下はスッポンぽん。
手術するのはお腹だけど、全裸なのね。
看護師さんが酸素マスクを顔に乗せて、
(なぜかきちんと嵌めずに乗せるだけ)
酸素貯めてね~
などと言う。なので一生懸命に深呼吸。
この辺の工程は、複数人が寄ってたかってあっという間。
で、いろいろ不安な麻酔がかかり……
変な日本語ですが、敢えて言うと。
一瞬後は3時間半後でした。
事前に聞いた手術の手順は……
喉に挿管して人工呼吸。
尿道に管を入れて導尿。
足は分娩台や内診台と同様に、開いて上げる。
で、臍とその下3箇所に穴を開け、
お腹に炭酸ガスを入れて膨らまし、
臍から入れたカメラでモニターを見ながら、
3箇所の穴から器具を入れて手術……
しかし、当たり前ですが、
タイムスリップしたように何も覚えていません。
名前を呼ばれて目を開けると、
一瞬前と同じ手術室の風景。
口に管は入ってないけど、膀胱には管が入ってる。
はて、本当に手術は終わったのか?
しかし、取ったもの見ますか~と言われて横を向くと、
ぐちゃっとしてでろんとした我が子宮ちゃんとご対面。
……なんなモツみたいだ。
いや、内臓だからモツそのものか。コブクロか。
なんで人って、こういうときにこういうどーでもいいアホなこと考えるんでしようね?
↑そんなのは私だけか。
それにしても一瞬で下げられちゃって、
どこがどうなって筋腫はどれだとか、
もっと見たかったよなあ。
でもそんなことを口に出す元気もなく、
意識はあれどほとんど身体感覚のないまま、
ベッドに移され、あっという間に運ばれちゃう。
ベッドに移されるときの持ち上げられる感覚とか、
エレベーターに乗る時のガタガタとか、
朧げに覚えてるくらいかな。
それもなんだかトビトビで、
はっきりしたのは部屋に着いてから。
部屋に帰ると付き添いの母と叔母がいて、
先生から説明をきいて摘出物を見せてもらったらしく、
かなりコーフンした様子。
凄い大変な手術だったねえ~
きれいな子宮だったねえ!
ビー玉みたいにまあるい筋腫が、子宮のど真ん中に!!
と何度も言ってるのを聞きました。
そしていつの間に帰って行ったのか、
再度気がつけば大勢の看護師さんが取り囲んで世話してくれている。
あとで先生が「長い手術でしたね」と言いましたが、
本人にとってはたった一瞬にしか思えない、
不思議な時間があっという間に終わったのでした。

まだまだつづく。
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