再生の霊峰へ
危険レベルは今はまだ1、だけどヘルメット必須。
毎年恒例真夏の登山、今年は御嶽山に登りました。
御嶽山・・・標高3,067メートルは日本で14番目ですが、独立峰としては富士山についで2番目の高さ。
そして、ご存知の通り5年前に突然に噴火し、63名の犠牲者を出した活火山でもあります。
同行者は、同じ会社の男女5人。
仕事を終えた金曜日、深夜0時30分に集合出発。
車中は会社のグチや噂話で騒ぎながら中央道をひた走り、早朝4時30分に麓の御岳ロープウェイに到着。
ロープウェイが動く朝6時まで仮眠をして、いざ登山開始。
・・・いま考えるに、仕事の後ろくすっぽ寝もしないで3千メートル級の山に登ろうというのだから、
アラフォー軍団にしてはなかなか無謀です。
最初はこんな感じで、お散歩気分。緑がきれいで涼しいです。
標高2,100メートル、夏でも平均気温は17度だって。東京の酷暑が嘘みたいに快適。
しかし、それも300メートルほどで終わり。
7合目の「行場山荘」を過ぎると、山登りの装備が必要です。
岩と木の階段が続く道を1時間30分ほどで、八合目。
八合目には女人堂という山小屋があります。
一燈照隅・・・この言葉は私の座右の銘です。
御嶽教、御嶽信仰など、御嶽山は古くから信仰の山。
登山道にお堂や鐘、石碑や銅像が頻繁に現れます。
日ごろは宗教心のない私も、噴火の犠牲者の鎮魂と、長い歴史の中でこの山に寄せられた祈りを思って鐘を鳴らす。
山の上とは言え、秋の気配はまだかすかなようです。
名も知らぬ花木を愛でる余裕があったのはこの辺りまで・・・
勾配が急な上に、火山岩でしょうか、大きな岩が続きます。
手をついてよじ登る場面も。
噴火に焼かれた木々や岩肌が、5年たった今も生々しい。
見上げる先は九合目の石室山荘。
ここでひと休憩。
まだ上り始めてから3時間足らず、9時前でした。
岩場が続きます。
ここまで登ると、空気が冷たくて半袖では寒い。
覚明堂と呼ばれるこの辺りが一番きつかった・・・
しかし、ここを超えたら唐突に開けた場所に出る。
日本で最高所にある湖沼、二ノ池です。
ガスが濃く出て、まるで異世界に迷いこんだよう。
いや、単に体力の限界が来てモウロウとしているのか?
今宵の宿「二ノ池ヒュッテ」にやっと到着。
到着時刻、午前10時10分。
振り返れば、休憩時間を含めても3時間40分ほどなんですね。きつかったけど。
ここは噴火で休業していたのを新しい女性オーナーが再開させた山小屋。
御嶽山は噴火後四年を経て、去年から入山規制が解除されたばかり。
(まだ火口500メートルは立ち入り禁止中。2019年8月現在)
この小屋にも噴火の被害は及んだそうで、
噴石が屋根を突き破って落ちて来た部屋があります。
噴火の危険を伝えていくため、あえてそのままに残しているとのこと。
山頂に向かう時には必ずヘルメットを、と今も言われます。
そんな厳しい時を経た上での心配りを感じる、温かな場所。
雷鳥モチーフのグッズがお洒落で和みます。
では、無事の登頂を祝ってカンパーイ。
つまみはみんなで背負ってきましたが、ビールは山小屋で冷えたのを買えました。
チューハイもハイボールも、木曽の地酒飲み比べまである!
標高の高い場所で飲むビールは地上の倍くらい酔いがまわります。
すっかり疲れて昼前から昼寝・・・
・・・いや、寝るのが早いくらいでいいんですよ。
この後はマジックアワー、日の入りに月の出という自然の雄大なショーがあり、
夜通し見ていても飽きない満天の星空から朝焼けまで、
寝ているのがもったいない極上の時間が待っているのです。これも山小屋泊のお楽しみ。
そんなわけで、無事に登ったところで1日目は終了。
美しい写真は次回に披露したいと思います。
以下覚え書き
4時30分 御岳ロープウェイ廣ノ瀬駅・着、駐車場で仮眠
6時 ロープウェイで飯森高原駅へ、登山開始
7時30分 八合目(女人堂)
8時50分 九合目(石室山荘)
9時40分 覚明堂(鳥居)
10時 二ノ池
10時10分 二ノ池ヒュッテ
・・・続く。
毎年恒例真夏の登山、今年は御嶽山に登りました。

そして、ご存知の通り5年前に突然に噴火し、63名の犠牲者を出した活火山でもあります。
同行者は、同じ会社の男女5人。
仕事を終えた金曜日、深夜0時30分に集合出発。
車中は会社のグチや噂話で騒ぎながら中央道をひた走り、早朝4時30分に麓の御岳ロープウェイに到着。
ロープウェイが動く朝6時まで仮眠をして、いざ登山開始。
・・・いま考えるに、仕事の後ろくすっぽ寝もしないで3千メートル級の山に登ろうというのだから、
アラフォー軍団にしてはなかなか無謀です。

最初はこんな感じで、お散歩気分。緑がきれいで涼しいです。

しかし、それも300メートルほどで終わり。
7合目の「行場山荘」を過ぎると、山登りの装備が必要です。

八合目には女人堂という山小屋があります。

御嶽教、御嶽信仰など、御嶽山は古くから信仰の山。
登山道にお堂や鐘、石碑や銅像が頻繁に現れます。

山の上とは言え、秋の気配はまだかすかなようです。

勾配が急な上に、火山岩でしょうか、大きな岩が続きます。

噴火に焼かれた木々や岩肌が、5年たった今も生々しい。

ここでひと休憩。

岩場が続きます。

覚明堂と呼ばれるこの辺りが一番きつかった・・・


ガスが濃く出て、まるで異世界に迷いこんだよう。

今宵の宿「二ノ池ヒュッテ」にやっと到着。

振り返れば、休憩時間を含めても3時間40分ほどなんですね。きつかったけど。
ここは噴火で休業していたのを新しい女性オーナーが再開させた山小屋。
御嶽山は噴火後四年を経て、去年から入山規制が解除されたばかり。
(まだ火口500メートルは立ち入り禁止中。2019年8月現在)
この小屋にも噴火の被害は及んだそうで、
噴石が屋根を突き破って落ちて来た部屋があります。

山頂に向かう時には必ずヘルメットを、と今も言われます。
そんな厳しい時を経た上での心配りを感じる、温かな場所。

では、無事の登頂を祝ってカンパーイ。

チューハイもハイボールも、木曽の地酒飲み比べまである!
標高の高い場所で飲むビールは地上の倍くらい酔いがまわります。
すっかり疲れて昼前から昼寝・・・
・・・いや、寝るのが早いくらいでいいんですよ。
この後はマジックアワー、日の入りに月の出という自然の雄大なショーがあり、
夜通し見ていても飽きない満天の星空から朝焼けまで、
寝ているのがもったいない極上の時間が待っているのです。これも山小屋泊のお楽しみ。
そんなわけで、無事に登ったところで1日目は終了。

以下覚え書き
4時30分 御岳ロープウェイ廣ノ瀬駅・着、駐車場で仮眠
6時 ロープウェイで飯森高原駅へ、登山開始
7時30分 八合目(女人堂)
8時50分 九合目(石室山荘)
9時40分 覚明堂(鳥居)
10時 二ノ池
10時10分 二ノ池ヒュッテ
・・・続く。
"再生の霊峰へ" へのコメントを書く