手術前夜(12月13日)
メッセージやコメントいただいたみなさま、ありがとうございました。
今日12/17、無事に退院してまいりました。
私の経験談を少し細かく書き記しておこうと思います。
私も手術前は他の方々の体験談をかなり参考にさせてもらって
手術の決断や準備などしてきたので。
誰かの参考になれば幸いです。
********************************************************
さて、子宮全摘の手術前夜。

息子からのLINEを見てホッコリ・・・
・・・とはいかず、ヒマヒマ言ってたバチがあたったのか・・・・
前の夜はほとんど眠れませんでした。
こいつのせいで。

マグコロール250ml。つまり下剤です。
14時に飲んでお腹をゴロゴロいわせるだけだったこいつが、
夜中になってモーレツに働きだしました。
消灯前後から1時間起きにトイレ・・・
そして、深夜からは、夜じゅうほとんどトイレに座りっぱなし。
少し落ち着いて部屋に戻っても、また数十分後にはゴロゴロと。
水便がいつまでもいつまでも出続けます。
いや、むちゃくちゃつらかった。
油断するとマジメにもらしそう。まさかの便失禁、危うくオムツになるかと思ったくらい。
いくらでも出るのに、出きった感がないのがまたツライ。
なんというか、手術よりツラかったかもしれません。
最近は下剤を使わない方法もあるそうで、
そういうの早く広まってほしいですね。
あと、もうひとつ手術前夜で思い出深いのは、執刀医との面談。
外来が忙しそうだった先生
は、17時40分ごろ病室に来てくれました。
ナースステーション横の面談室に行って、再度手術の説明。
明日は子宮だけでなく両側の卵管も取るということ。
卵巣は残すので更年期障害にはならないということ。
卵管は子宮にくっついているけれど、卵巣は腹膜にくっついているので、
ココを切ります・・・と絵を描いて説明。

まあ、その辺はネットなどでいろいろ予習してたことなのですが、
ちゃんと説明してもらうのも大事ですね。
しかし、説明を聞きすぎてちょっと怖くなったのが、合併症のリスク。
「尿管や膀胱、腸を損傷する場合が稀にあります。」
そうだよねえ、いくら年間300例の手術をこなす先生も、神さまではない。
器械の不調とかスタッフの体調不良とか、
そしてワタシの腹の中が奇形だったり癒着したりしてることだってあるかもしれない。
(何しろ根っから腹黒いからなあ)
でも、改めて聞くと怖くなるのもニンゲンで・・・
おそるおそる、
「先生はどのくらい腹腔鏡手術をしているのですか?」
と聞いてみる。
本当は失敗率を聞きたかったんだけど、さすがにそうも言えない。
「ここでは毎週金曜に1日3人ですが、他の病院にも行くので1週間で8~9人くらいです。」
合併症の発生率は、一般的に言って1%くらいだそうです。
「不安にさせるようですみませんが、一応きちんとお話しておかないと。」
そう言う先生は、たぶん誠実なんでしょうね。
まあ、ここで怖気づいても仕方がない。
とりあえずこの先生に託すと一度は決めたのですから、
信じてお任せすることにしました。
そんなことを考えながらずっと見ていたのは、
どうでもいいかもしれませんが、先生の手。
それはは白くてとてもきれいな御手でした。
指が細くて長いのは器用な証拠なのかしら。
その後、手術後の生活注意なども聞く。
子宮は取っても婦人科とは縁を切らないで、年に一度は卵巣がんのチェックを。
子宮を切った痕を縫い合わせた「膣断端」が離開するのが一番怖いので、
お風呂は1カ月、性生活は3カ月我慢を。
最後に輸血やHIVに関する同意書にサインをしたら、
もう一枚不思議な同意書が出てきました。
摘出した子宮は切り刻んでお腹から出しますが、
その組織を提供してほしいという依頼が東大の子宮内膜症研究チームから来ています。
どうしますか?
医学の発展のためなら喜んで、とこれにもサインしました。
私は内膜症ではなかったけど、一体何に使うのやら?
しかし、出産の時にも臍帯血を白血病治療のために提供したのを思い出しつつ、
こうして私の子宮ちゃんとの最後の夜は過ぎていったのでした。
長くなったので、手術当日の話はまた次に。(つづく)
今日12/17、無事に退院してまいりました。
私の経験談を少し細かく書き記しておこうと思います。
私も手術前は他の方々の体験談をかなり参考にさせてもらって
手術の決断や準備などしてきたので。
誰かの参考になれば幸いです。
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さて、子宮全摘の手術前夜。
息子からのLINEを見てホッコリ・・・
・・・とはいかず、ヒマヒマ言ってたバチがあたったのか・・・・
前の夜はほとんど眠れませんでした。
こいつのせいで。
マグコロール250ml。つまり下剤です。
14時に飲んでお腹をゴロゴロいわせるだけだったこいつが、
夜中になってモーレツに働きだしました。
消灯前後から1時間起きにトイレ・・・
そして、深夜からは、夜じゅうほとんどトイレに座りっぱなし。
少し落ち着いて部屋に戻っても、また数十分後にはゴロゴロと。
水便がいつまでもいつまでも出続けます。
いや、むちゃくちゃつらかった。
油断するとマジメにもらしそう。まさかの便失禁、危うくオムツになるかと思ったくらい。
いくらでも出るのに、出きった感がないのがまたツライ。
なんというか、手術よりツラかったかもしれません。
最近は下剤を使わない方法もあるそうで、
そういうの早く広まってほしいですね。
あと、もうひとつ手術前夜で思い出深いのは、執刀医との面談。
外来が忙しそうだった先生

ナースステーション横の面談室に行って、再度手術の説明。
明日は子宮だけでなく両側の卵管も取るということ。
卵巣は残すので更年期障害にはならないということ。
卵管は子宮にくっついているけれど、卵巣は腹膜にくっついているので、
ココを切ります・・・と絵を描いて説明。

まあ、その辺はネットなどでいろいろ予習してたことなのですが、
ちゃんと説明してもらうのも大事ですね。
しかし、説明を聞きすぎてちょっと怖くなったのが、合併症のリスク。

そうだよねえ、いくら年間300例の手術をこなす先生も、神さまではない。
器械の不調とかスタッフの体調不良とか、
そしてワタシの腹の中が奇形だったり癒着したりしてることだってあるかもしれない。
(何しろ根っから腹黒いからなあ)
でも、改めて聞くと怖くなるのもニンゲンで・・・
おそるおそる、
「先生はどのくらい腹腔鏡手術をしているのですか?」
と聞いてみる。
本当は失敗率を聞きたかったんだけど、さすがにそうも言えない。

合併症の発生率は、一般的に言って1%くらいだそうです。

そう言う先生は、たぶん誠実なんでしょうね。
まあ、ここで怖気づいても仕方がない。
とりあえずこの先生に託すと一度は決めたのですから、
信じてお任せすることにしました。
そんなことを考えながらずっと見ていたのは、
どうでもいいかもしれませんが、先生の手。
それはは白くてとてもきれいな御手でした。
指が細くて長いのは器用な証拠なのかしら。

その後、手術後の生活注意なども聞く。
子宮は取っても婦人科とは縁を切らないで、年に一度は卵巣がんのチェックを。
子宮を切った痕を縫い合わせた「膣断端」が離開するのが一番怖いので、
お風呂は1カ月、性生活は3カ月我慢を。
最後に輸血やHIVに関する同意書にサインをしたら、
もう一枚不思議な同意書が出てきました。

その組織を提供してほしいという依頼が東大の子宮内膜症研究チームから来ています。
どうしますか?
医学の発展のためなら喜んで、とこれにもサインしました。
私は内膜症ではなかったけど、一体何に使うのやら?
しかし、出産の時にも臍帯血を白血病治療のために提供したのを思い出しつつ、
こうして私の子宮ちゃんとの最後の夜は過ぎていったのでした。
長くなったので、手術当日の話はまた次に。(つづく)
この記事へのコメント
無事退院 おめでとうございます。
お疲れさまでした ゆっくり休んでください。
ありがとうございます。
病院から電車で1時間とはいえ、家に帰っただけでどっと疲れが出て、ぐったりしてます。思ったより体力が落ちてるんですね。
手術前夜は、そいつ(笑)のせいでえらい目に遭われたのですね。
なんか、その辛さを想像しただけで妙に実感わきましたよ。
組織を提供されたそうですが、その事が研究に役立って、後々の治療に役立つのですから、云い方は不謹慎ですが良い選択をされたと思います(すみません)
みやさん、絶対に無理はなさらないでくださいね。
ありがとうございます。
本当に憎きヤツです。飲んだ時に全く効かなかったのに、時間差攻撃なのがまた憎らしい。
組織提供は、拒む理由がないですものね。摘出した後はただの医療廃棄物、燃やすのか生ゴミ(?)か分かりませんが、一度は子どもたちを育んでくれた大事なモノ、だったらせめて人様のお役に立って欲しいです。
そうは言いつつ、まだドナーカードは持つ決意ができない私なんですが。