老いるということ

相変わらず、職場のご老人からしつこいメールが来ます。

もう、元部長とか社長と仲良しとか、
そんなんどうでも良くなって、
最近は全部スルー、オール無視です。

それでも前回のイベントでは、
休日出勤の手伝いを申し出てくれたので、
覚悟を決めて!? 仕方なく、 半日一緒のチームを組んだわけですが…

…仕事中に関係ないことベラベラ喋って、
私の写真なんか堂々と隠し撮り(隠してないか)するし…

もうサンザンでした。


当然その日の晩にはまたメールを送ってきます。

「今日は楽しかった」
とか言うのも、
(こっちは必死で働いてんだっちゅーの
と腹立ちますが、
それだけならまだしも、

「帰りは挨拶だけでサッサと帰ってしまってガッカリだ」

なんて書いてあると、

(一体何を期待してるんだ)

と気味悪いくらいです。

もう最悪でした。



さて、今週末もイベント。
また準備にあたふたしていると、
今度は何故か課の共有メールボックスに、
かのご老人からのメールが。

「週末予定を開けて待っていたのに、 まだお声がかからない。
自分の中の何かが、壊れていきそうです。 残念です!」

と、意味不明な内容…

挙げ句の果てに、
課長と次長から、

「××(ご老人)さんから、
週末の仕事について誰も何も言ってくれない、
って訴えられた」

なんて言われる始末…

ちなみにこの日、彼は出勤シフトではありません。

再雇用チームは週3日勤務と決まっているので、
彼の班とアフリカ人さんの班と2交代制。
今週末はアフリカ人さんの番なんです。


案の定、夜にまたメール・・・

しかも今度は千文字を超える超大作(゚◇゚)


メンドクサイのとキモチワルイのとで半分以上読んでないのですが、
アフリカ人さんや前ボスはおろか、
顧客の名前まで挙げて、
「みやが気に入ってる男性リスト」「みやが尊敬する人リスト」を勝手につくり、
(またこの選び方が意味不明・・・)
挙げ句の果てに、
「自分もせめてここに入れてくれ」
なんて書いてある。


・・・はああ。


人間としていろいろ足りない私ですが、
ひとつわかっていることがある。

「私を好きになって」「私を尊敬して」という人は、
決して好かれないし尊敬されない。

それは頼まれて作れる感情じゃない。

人はただ、好きになりたい人を好きになり、
尊敬したい人を尊敬するだけなのだ。

私の父親ほども年齢を重ねて、
どうしてそんなことがわからないのだろう。

あるいは、そういう「人の気持ち」の機微がわからなくなるのが、
歳をとるということなのか。


以前、課の親睦旅行の計画をたてていたときに、
かのご老人はこんなメールを送ってきた。

「部長時代の至れり尽くせりの旅行を経験したら、
一職員として参加はできない」


・・・それはつまり、今も部長時代と同様にもてなせと言うのか?



どうしてわからないんだろう。

「部長時代ほどみんなが尊敬してくれない」

そんなことをと言ってしまえば、
部長時代に得ていた尊敬すら失ってしまう、ということが。

それは「部長」という役職が得ていた尊敬であって、
あなた個人が得た尊敬ではなかった。

そんな辛い事実を、
現状を嘆けば嘆くほど に喧伝することになるのに。


「自分の中の何かが壊れそう」?

それは本来、退職と同時に捨てるべきものだったのじゃないだろうか。


「老残」「老醜」といってしまえばそれまでなのですが・・・

彼と同じ年代のアフリカ人さんのことは、
現職時代を知らない私もとっても尊敬している。

それは今の彼がもっているもので、
退職してもなくならないものだ。
多分、年齢をとってもすり減らない、
年齢とともに積み重ねてきたもの。


年齢をとるって、当たり前のようで難しい。


だけど。だからこそ。


お願いだから、若者にあまり甘えないで。
老醜をさらされた若者は、年老いることが嫌になる。
それは未来を厭うことにほかならないから。

虚勢でもいいから、「尊敬できる高齢者」でいてほしい。


たった一通のメールから、人の一生を考える。

メールが入った携帯を開くのも重苦しい、
近頃の私なのでした。

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